今週の1冊 連載

【今週の1冊】お正月が楽しみになる年越し絵本

12月も残りわずかですが、みなさん年越しの準備はされていますか?

大掃除に、年賀状...と、気持ちばかりが焦る我が家ですが、
子どもの頃は、クリスマス・冬休み・お正月と、楽しみが続くこの時期はワクワクしていたことを思い出します。

『くまのこのとしこし』は、お正月を迎えるくまの一家を描いた絵本。
お父さんに「もうすぐ今年も終わりだね」と言われてびっくりするくまのこ。「今年が終わったら来年がくるのよ」とお母さんに教えてもらいます。

 

「らいねん」のために、お家を綺麗にして、「らいねん」のために “おめでとう”と年賀状を書いて、「らいねん」のためにお買い物に行く一家。

くまのこはだんだん来年が羨ましくなります。

そこで、くまのこも「らいねん」のために、準備をします。

 

「らいねん」のために、まつかざりの代わりに、部屋にまつぼっくりを飾ったり、「らいねん」のために、おせちを作るお母さんをみて、おやつを用意したり、
「らいねん」をドキドキしながら待つくまのこが可愛い!!

さて、くまのこは、一体どのように「らいねん」を迎えるのでしょうか。

 

毎年、年末はバタバタの我が家ですが、くまのこ家族のように「らいねん」のために、心を込めて準備するのも素敵だなぁ、と思わせてくれる、
親子で年越し準備を楽しめる絵本です。

 

娘(2歳半)に読んでみたところ、「ごーん、ごーん。」と除夜の鐘の音が鳴るページが気になるようで、
「なに?どこで、“ごーん、ごーん。”するの?」と興味津々。

絵本をきっかけに、除夜の鐘の説明をすることになるとは...

子どもがが持つ興味って面白いですよね!絵本で季節の移り変わりや、昔からの風習を伝えるって素敵だなと感じました。

 

さて、あっという間に今年最後の絵本紹介となりました。また来年も親子で楽しめる絵本をお伝えできたら嬉しいです♪

みなさま、良いお年をお迎えください☺︎

 

『くまのこのとしこし』

作:高橋 和枝 出版社:講談社

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ニジノ絵本屋

小さな絵本専門店「ニジノ絵本屋」。2011年、東急東横線「都立大学」駅近くにオープン。書店のほか、自社レーベルをはじめとする絵本の企画編集や出版を行う。音楽を交えた絵本の読み聞かせライブを仲間のアーティストたちと手がけており、2019年にはサマーソニックやグリーンルームフェスをはじめとしたフェスにも出演。書店/出版社経験ゼロで絵本屋をスタートしたエピソードをまとめたエッセイ『ニジノ絵本屋さんの本』(西日本出版社)が発売中。このコラムは、ニジノ絵本屋のメンバー絵本出版・営業担当のはるなが担当しています。

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