短くて濃厚な夏を全力で謳歌する、
大自然が織りなす幻想的で壮大な世界。
楽しみが尽きない、北の大地の夏の朝
夏のお気に入りの過ごし方と言えば、学生時代から
「海に行って、太陽を浴びて」が常であった私。
そんな私の夏の過ごし方を一変させたのが、
10年ほど前に出会った、星野リゾート トマムで体感した世界でした。
まだまだ暗く寒ささえ感じる早朝3時に起床して、
日の出前にゴンドラに乗り、トマム山の標高1,088メートルにある【雲海テラス】へ。
寝ぼけ眼でそこに降り立つと、まるで海のように眼下一面に雲が広がり、流れるように奏でる見たことのない景色…。
太平洋沿岸で発生した海霧が十勝平野をわたり、日高山脈を越えて、トマムの盆地に流れ込み幻想的な【雲海】になるのです。刻一刻とその表情を変え、自然が織りなすダイナミックで壮大な大海原は、夢の続きを見ているようでした。
興奮冷めやらぬまま地上に戻ると、
やっと訪れた北国の夏を思いっきり楽しんでいるかのように、そこでは野鳥たちのさえずりに虫たちの音、青々と茂る植物たちに、色を纏って咲く花や素朴に咲く花々の姿がありました。
広がる青空に吹き抜ける涼しい風、湿度も低く爽快。
そう北の大地の夏は、朝の訪れも早く、日中は長い。
幻想的な世界に出会える可能性も高く、とても魅力に満ちた季節なのです。
2006年の開業以来、世界中から年間およそ13万人が訪れ、今では北海道を代表する観光スポットとなっている【雲海テラス】。「cloud9」と題して【雲海】を見るだけではなく楽しむための施設がたくさん作られたこのテラスがこの夏(8/4)リニューアル。
自然、植物、昆虫、動物、そしてそこに暮らす人々。
すべての生きているものが短い夏を謳歌するかのように、輝きとエネルギーに満ちた北の大地の夏。
同じ風景に出会うことのない大自然が織りなす世界に、この夏、またひとつ楽しみが加わりました。
日の出よりも早く雲海ゴンドラに乗って【雲海テラス】へ。到着すると、流れるような【トマム産雲海】に遭遇しました。朝日を浴びたゴンドラが輝き、トマムのランドマーク「ザ・タワー」が雲海から顔を出す、真夏の4時15分の世界です。
標高1,088mの場所に位置する【雲海テラス】に、ダイナミックに注ぎ込む朝日。朝一番の雲海ゴンドラで山頂にあがると、日高山脈から昇る真っ赤な日の出が楽しめることも。日本中どこよりもいち早く訪れる、北の大地の夏の朝。どこよりも長い夏の日が始まります。
地上では青々と茂る植物や木々に映える、朝霧に遭遇する早朝。雲海の一部になるこの幻想的な世界は、日の出から数時間の太陽熱で消えてしまう神秘的なもの。朝霧のきらめきを纏った白樺がたたずむトマムの森で、緑の空気をいっぱい吸って。
この夏リニューアルし、さらに楽しみが加わった【雲海テラス】。絶景を眺めるだけでは終わらない、さまざまな仕掛けや体験を用意
シーズン中、40%の確率で【雲海】を眺めることができる【雲海テラス】。ここにはまるで雲の上にいるかのような体験ができる様々な展望スポットがあります。9つの過ごし方を提案する計画「cloud9」では、【雲海】を楽しむための施設が作られ、いろいろな角度から雲海を撮影することができ、SNS映えスポットとしても人気。絶景を眺めるだけでは終わらない、さまざまな体験が可能です。
雲海に乗っている気分になる空中にせり出すデッキに、雄大な景色を遠くまで見渡せる3階建て。8月4日 【雲海テラス】がリニューアルオープン!
今までよりも前面にせり出した展望デッキではより間近に雲海を鑑賞でき、3階建て高さ約12mの最上階からは遠くまで広がる雲海や日高山脈、正面に見える朝日など、自然が織りなす絶景をより広く見渡せます。屋内カフェ「雲Cafe」では、雲をテーマにした新しいメニューの提供もスタートしました。
心地よい涼風が誘う。自然の息吹を感じる、北の大地の夏
青い空、白い雲、緑色に輝く木々や草花がどこでも続く、雄大で壮大な北の大地の夏。晴天が続き日照時間の長い北海道の中央・道央には、自然の深呼吸が心地よい、大自然のキャンパスが広がります。
Photo/Akinori Ito(aosora) Daisuke Tsuchiyama(TRON)
Direction/Hirokazu Tango(keynine)