毎日使っている「水」。
蛇口をひねれば当たり前のように出てきて、そして流れていく。その水、どこに流れていってるか知ってますか?
トイレの水とお風呂の水は同じところに流れていくの?
当たり前のように生活していると、知ってるようで知らないことっていろいろありますよね。
今週は、生活のなかでなにげなく感じる“なんで?”が分かる絵本『おしっこ、うんこはどこにいく?』をご紹介します。
小さくなって水道管の中を探検してみよう!
朝起きて、水を飲んで、おしっこに行って、手を洗って。何でもない、いつもの生活。洗濯機の水が流れる音、お風呂からはシャワーの流れる音。
さっきの おしっこや それを ながした トイレの みず
てを あらったみず
せんたくきや、おふろの みずはどこに ながれて いくんだろう
主人公のぼくはそんなことを考えます。
そこでぼくはお父さんと一緒に探検に出かけます。ウエットスーツを着て、体の小さくなる薬を飲んで、いざトイレの中へ!
排水管を通り、下水道管に出た二人。
下水道管には隣のお家の水も、雨水も、おしっこもうんこも流れてくる。
そうだったのか!全部の水が下水道管に集められるんだ!
知らなかった…と言うより、考えたことがなかったかも…。
ちなみにマンホールが「人の穴」っていう意味があることも、この絵本で「あー!そうかー!」と気づきがありました。
探検は続き、下水道は少し坂になっていて途中でポンプが水を吸い上げたり…
そしてたどりついたのは水再生センター。
ここで水がキレイに再生されるのですが、その再生の方法にびっくり!
再生された水はどうなるのか…、そして2人はどうやってお家に帰ったのか…
ぜひ絵本を手にとって確かめてみてくださいね!
この絵本は「中川ひろたかの生活かがく絵本」シリーズの4冊目。
作者は以前ご紹介した「にじ」の作曲もされている中川ひろたかさんです。シンガーでありながら、たくさんの作品を書かれていて、私も大ファンの絵本作家さんです。
絵はカワチ・レンさん。
カワチさんの作品「おつきさまのともだち」も以前ご紹介させていただきました。
ニジノ絵本屋ではふわはね日めくりカレンダーでもおなじみのかわいいイラスト!楽しい色使いにワクワクしちゃいます。
「おしっこ、うんこはどこにいく?」と、タイトルからも興味をそそり、楽しみながら学んでほしい1冊です。
地面の下はどうなっているんだろう?
歩いていたらマンホールの下から水の流れる音が!
「ここに水が集まって流れてるんだー!」
道路の下は絵本のような水の迷路になっているのかなぁ、と興味津々のわが家の姉妹。
『おしっこ、うんこはどこにいく?』
著者:中川 ひろたか 絵:カワチ・レン 出版社: アリス館
絵を担当したカワチ・レンさんによる『おつきさまのおさんぽ・ともだち』新版記念絵本原画展をニジノ絵本屋にて開催!
期間:2022年8月25日(木)~9月5日(月)
カワチ・レンさんが描く印象的なお月さまの輝きを、ぜひ見に来てくださいね!!
次回は、妖怪がやってくる病院?!「ようかいのもり たぬきクリニック」をご紹介します。