今週の1冊 連載

【今週の1冊】夜のおたんじょう会で出会ったのは・・・?

この連載が始まって2回目にご紹介したわたしたちのバンドのおどれる絵本OPEN

 

黄色い帽子をかぶったわたしが赤ちゃんを抱っこして登場するシーンがあります。

 

「“夜のおたんじょう会へ”を寝る前に読んであげてね」

 

この絵本に出てくる赤ちゃんはまだ小さかった頃の我が家の長女。
そしてうれしそうにその絵本を抱きしめる赤ちゃん…手前味噌ですが大好きなページです。

 

今週はこのページに登場する絵本『夜のおたんじょう会へ』をご紹介します。
ページをめくるたびに、どんどんハートがふくらんで心が温かくなる物語です。

 

思わず食べたくなってしまう! おいしそうな帽子ケーキ!

 

おいしそうな帽子のケーキをかぶった女の子。この子の なまえは あたんちゃん。

 

今夜は おたんじょう会が あるのです。とくせいの ぼうしを かぶってプレゼントを バギーに つめこんだら、さあ しゅっぱつ。
犬の モモが おともです。

森を抜けるシーン。夕日に染まる森がとても美しい!

 

あたんちゃんは夕日に染まる街を抜け、森を抜け、川を渡り、、たどり着いた場所はなにやら怪しいお屋敷。

 

真っ暗なお屋敷の中。中に入ってキャンドルに火を灯すと、出てきたのはオバケのような姿のたましいたち!

今日はたましいたちのおたんじょう会、みんなが集まって歌いはじめます。

賑やかに歌うシーン。メロディーをつけて歌いながら読むともっと楽しい!

 

そしてあたんちゃんのぼうしケーキをもぐもぐ!

ぼうしケーキはまだまだあります!

 

おいしそうなぼうしケーキがたくさん!子どもたちも大好きなシーンです

 

そして空が明るくなってきて、そろそろ帰る時間。お礼を伝えるたましいたちの中のひとりがあたんちゃんにキス。

 

「あたんちゃんも おたんじょうび おめでとう」

 

このたましいからのキス、あれ?とあたんちゃんは帰りながら思うのです。

その美しいラストシーンはぜひ絵本を手にとって確かめてくださいね!

 

 

「夜のおたんじょう会へ」は、作者のきたによしこさんが2014年に自費出版したもの。
不思議で優しいお話と美しい絵が大人気でしばらく品切れ状態になっていたのですが、この度新装版が発売となりました!

左が2014年出版のもの。右が新装版。サイズも小さくなり手に取りやすくなりました!

 

なかにはなんと私たちザ・ワースレスが歌う、この絵本から生まれた曲「はじまりのうた」が聴けるQRコードがついています!

最初のページのここに!

 

大好きな絵本に自分たちが歌う曲を一緒に載せてもらえるなんてうれしい!!

文章も英語表記、イタリア語の文もついたバイリンガル仕様になっています。進化してさらに魅力的になった「夜のおたんじょう会へ」。いつまでも手元に置いておきたい、美しい絵本です。

 

作者のきたによしこさんのイベントがあります!

7月23(土)〜24日(日)に浅草にある台東館で開催される「第12回 BOOK MARKET 2022」に作者のきたによしこさんとザ・ワースレスで出演させていただきます。
「夜のおたんじょう会」の製作、出版に至る経緯などを聞けたり、私たちザ・ワースレスの読み聞かせ&絵本ライブも!

ぜひ遊びに来てくださいね!
(こちらのイベントは満席となりました!)

■出演日時 7月24日(日)13:30〜15:00

詳細はこちら→https://www.anonima-studio.com/bookmarket/

https://www.anonima-studio.com/bookmarket/2022events/2022events.html#event5

 

本物の帽子ケーキ!

これはまだ長女が1歳半の頃。

ニジノ絵本屋で大きなぼうしケーキをかぶって「見てみて!」と嬉しそうにしていました。

イベントにもこのぼうしケーキが登場するはず!5歳になった長女、またかぶってほしいな。

 

『夜のおたんじょう会へ』

作・絵:きたに よしこ  英語訳:本山 ちひろ  イタリア語訳:高島 弘子
出版社:ニジノ絵本屋

■作者きたにさんの『夜のおたんじょう会へ』コラム
https://note.com/nijinoehonya/m/mf8a6e9915bf5

 

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ニジノ絵本屋

小さな絵本専門店「ニジノ絵本屋」。2011年、東急東横線「都立大学」駅近くにオープン。書店のほか、自社レーベルをはじめとする絵本の企画編集や出版を行う。音楽を交えた絵本の読み聞かせライブを仲間のアーティストたちと手がけており、2019年にはサマーソニックやグリーンルームフェスをはじめとしたフェスにも出演。書店/出版社経験ゼロで絵本屋をスタートしたエピソードをまとめたエッセイ『ニジノ絵本屋さんの本』(西日本出版社)が発売中。このコラムは、ニジノ絵本屋のメンバー絵本出版・営業担当のはるなが担当しています。

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