昨年は、和菓子の「琥珀」素材を用いたワークショップ「KOHAKU(こはく)」を3回にわたって開催。「こども芸術の村」プロジェクトの一環です。
琥珀の原材料は「寒天」。その歴史を学び、温度によって状態変化する様子をよく観察しながら、お菓子づくりを体験。帰宅後、乾燥させることでさらに状態変化の一連を観察できる内容も盛り込み満載でした。
琥珀の原材料を知り、制作工程の状態変化を体験して情景を思い浮かべて制作し、乾燥の過程を観察。そんな濃いワークショップの中身をレポート。
1回目のテーマは、「AWA(あわ)」。寒天素材を用いた琥珀は、温度による状態変化がとてもはっきりしているので、泡のまま固めてしまう!そんなドキドキのワークショップです。温度計を使って、しっかりと温度を測りながら泡を固めます。泡が固まったまま、おうちに持って帰れるなんて驚きのスイーツですね。
「琥珀」がどんなものか、原材料の「寒天」がどんなものか。見たり、触ったり、食べたり、香りを嗅いで、言葉で表現していきます。”自分の言葉にしてみる”この作業が、とても大切なこと。積み重なって、その子らしい個性につながっていきます。
2回目のテーマは、「NAMI(なみ)」。みんな真剣にNAMIのお菓子を作っています。このお菓子「波の琥珀」が、ご自宅で乾燥を経ることに「琥珀糖」へ変化するのだから、不思議なスイーツです。
できた!
クリスマスシーズンに開催した3回目は、琥珀を用いた宝石スイーツとケーキ作り「JEWELRY(ジュエリー)」です!
ここでも、琥珀がどんなものかしっかりと観察します。一生懸命に、自分の言葉にしている子どもたちの様子が輝いていますね!
宝石スイーツづくりは、子どもたち無言で(笑)、集中して取り組んでいました。カッティングをすることで、光を反射してキラキラひかる。宝石ってどんな形をしているのかな?って考えながら手を動かし続けます。
クリスマスシーズンに嬉しい、琥珀等を使った「ジオードケーキ」も完成!
寒天は、子どもの遊び場でも注目されている植物性食材。寒天粘土なども有名ですね。食物繊維が豊富で身体に良いことからも注目されています。その素材の魅力は、今やサイエンス、医療の世界でも大活躍しています。
そんな寒天、そして琥珀の魅力にハマって、お菓子をたくさん作って体験して学べる、内容の濃い3回シリーズとなりました。
スイーツのワークショップは、制作したものを持ち帰り、ご自宅で食卓を囲んでみんなで味わうところまで続きます。そうして、会話も弾むから嬉しいですね。
ボナペティ!
ワークショップ:「KOHAKU」
URL:https://www.mylittledays.info
場所:渋谷のおうちギャラリー