今週の1冊 連載

【今週の1冊】秋のおしゃれを楽しみたくなる絵本

夏休みが終わった途端に秋の気配。

公園の虫たちもセミからスズムシやコオロギに、いつの間にかバトンタッチ。

 

肌寒い日にはクローゼットの奥から長袖を引っ張り出してやり過ごしていますが、そろそろちゃんと衣替えしなくては!

娘たちがお気に入りのあのセーター、今年もまだ着られるかなぁ。

 

今週は秋が深まるのが楽しみになる絵本『あきのセーターをつくりに』をご紹介します。

 

 

着たいのはどんな色? 気分に合わせたとっておきのセーター

ひんやり冷たい空気を感じた秋の朝。

リスのすりちゃんが春にしまったお気に入りのセーターを取り出すと、おやおやつんつるてん!

 

これではせっかく拾い集めたどんぐりもポケットからこぼれ落ちてしまいます。

 

「ねえ、ミコさんにすりちゃんのセーターを大きくしてもらおうか?」

お友達のさきちゃんに連れられ、したてやさんのミコさんのお店へ。

 

「どんなセーターをつくろうかしら。すりちゃんのきぶんをしらなくっちゃね」

とミコさんは"あきのやまにあるもの"、"あきのおと"、"あきのたべもの"など、すりちゃんに秋についての質問をします。

「ねえすりちゃん、あきのはっぱのいろはどんないろ?」

 

「あのね、あかるいおひさまのきいろに、ゆうひのあかいろ。きらきらきんいろ。それからあったかココアいろ」

秋の彩りを楽しく話すすりちゃんは、どんなセーターを作ってもらうのかな?

 

すりちゃんのセーターをほどいたミコさん。
長い秋の夜にセーターを編んでいきます。

 

温かい雰囲気のミコさんのお店はワクワクするようなかわいいものであふれています!

 

想像しながら読むのが楽しくなる石井睦美さんのやさしい表現に、布川愛子さんの絵が愛らしく、とても美しいです。

 

秋の風景やお部屋の小物が色彩豊かに描かれ、
お洋服もとってもかわいい!

色鮮やかな秋をめいっぱい感じられる1冊です。

 

 

そしてミコさんが一晩で編み上げたセーターは、
すりちゃんの気持ちを編み込んだとくべつなセーターに。

 

すりちゃんがポケットを大きくしたかったのは、なぜかな??

 

「おかあさん、ただいま。おみやげですよ」

最後のシーンは、いっぱいのどんぐりを持ってドアを開ける、すりちゃんの姿。

すりちゃんのあたたかい気持ちに、じ~んと胸がいっぱいになります。

どんぐりをたくさん入れるならこのポケット!(by 娘)

 

「どれがいいかな?」と娘と一緒に楽しみながらめくる、
目にも楽しいミコさんの質問のかずかず。

 

そして、毛糸を解いて仕立て直して作るセーター。
今ではなかなかわからない良さだと思いますが、素敵に生まれ変わったお気に入りのセーターは長く大切に着たくなりますね。

 

“秋はどんな音がするかな?”、“どんな食べ物が食べたいかな?”
季節のうつろいをお子さんと楽しみながら読んで欲しいです。

 

 

初めてのヘアカットで迎える秋!

 

夏の暑さに耐えきれず、「かみきるー!」と言い続けた1歳の次女。

先日初めてヘアカットしました!

お洋服や靴も自分で選ぶおしゃまな彼女。

コロンとしたボブがお気に入りのヘアスタイルになったようです。

 

『あきのセーターをつくりに』

文:石井睦美 絵:布川愛子 ブロンズ新社出版

ご購入はこちら

 

来週は、めがねってかっこいい!ねこのめがねやさんのお話「めがねこ」をご紹介します。

 

都立大学の小さな絵本専門店「ニジノ絵本屋」

東京都目黒区平町1-23-20 TEL:03-6421-3105
営業時間:12:00~18:00(火定休) https://nijinoehonya.com/about

 

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ニジノ絵本屋

小さな絵本専門店「ニジノ絵本屋」。2011年、東急東横線「都立大学」駅近くにオープン。書店のほか、自社レーベルをはじめとする絵本の企画編集や出版を行う。音楽を交えた絵本の読み聞かせライブを仲間のアーティストたちと手がけており、2019年にはサマーソニックやグリーンルームフェスをはじめとしたフェスにも出演。書店/出版社経験ゼロで絵本屋をスタートしたエピソードをまとめたエッセイ『ニジノ絵本屋さんの本』(西日本出版社)が発売中。このコラムは、ニジノ絵本屋のメンバー。うたうヒゲとおどるマリオネットのジャグバンド「TheWorthless(ザ・ワースレス)」のうたとウクレレを担当している2人の娘のお母さん、sunny(サニー)が担当しています。

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