毎年多くのランドセルに出会う当企画担当の私。
ホワイトの登場にはやや驚きましたがカラフルなカラバリは然り。繊細な刺しゅうや立体的なデコレーションの進化に心ときめき、マットやエンボスといった質感へのこだわりに、よりファッショナブルなステータスを感じる昨今のランドセル。
ベーシック回帰と言われつつトレンドやジェンダーレスといった
種々の広がりを見せるランドセルは、ひとつのカルチャーとも言えますね。
新たな風が吹き込み続けるランドセル業界ではありますが、
久しぶりに! ドシーンと…胸にささったビッグニュース。
なんと、「コムデギャルソン オム プリュス（COMME des GARCONS homme plus）」から、ランドセルが登場するとのことで!
ニュース記事でサラッとお届けするには、（自称）ランドセルマイスターの私としては不甲斐ないので、過去に出会った衝撃的なランドセルと個人的な見解を交えてご紹介できればと思います。
まずは、コムデギャルソン・オムプリュスのランドセルを早速見ていただきたい。
「コムデギャルソン・オムプリュス（COMME des GARCONS homme plus）」のプリュスとは「最上位」の意味を持ち、同ブランドの中でもっともハイエンドなライン。
「黒＝モード」のイメージを作り上げた世界に誇るブランドだけに、この上なくかっこいい黒の極致を魅せてくれるに違いない。因みにブラック1色のランドセル展開。
素材は牛革で、ヘリのある学習院型。デザインはごくシンプルで、シルバー鋲をダブルで配置。牛革の風合いを感じる黒の色みがいい感じ
おや?? 留め具部分が、カチッ、クルッのみらくるロックじゃない!!
通常は「錠前」という金具で閉める仕様のところが、ベルトタイプに。
切りっぱなしにしたラフな革ベルトの感じもかっこいいな。閉める時にいちいち金具に通すのは大変そう…、ということなかれ、"かっこいい! "と感じた子どもってそれを日常として受け入れるものですよ
中のポケット部分にはブランドの刻印。
サブポケットのマチがしっかり広くて、体操着袋も難なく収まりそう。
ファスナーポケットなどのデザインを極力省いたデザインも特徴的
手持ちができる取っ手付き。
肩紐ベルトの背カンは立ち上がらないタイプ。通常の肩ひもベルトより尺が長いような感じをうけます
背当てはU字型のクッション素材。ここもブラックで統一。
「コムデギャルソン オム プリュス」2022年春夏コレクション展示会 image by : FASHIONSNAP
価格は税込25万3000円。
ちょっと値を張りますが…。
ランドセルの相場は年々上昇傾向で、2020年は4万～5万5千円ほど、2021年入学用では6万5000円以上が平均相場に。
さらに高級な牛革やコードバンを使用したものになると10～20万円。
黒川鞄工房の「長冠鞄コードバン ビッグ」やポロ ラルフ ローレンの「タータンチェックコレクション」がそこに該当するわけですが、
一生に一度の物だけに高い買い物かどうかは十人十色に思います。
発売は2022年7月頃の予定。
男の子のブラック人気はもちろん、女の子もブラックランドセルを背負う今
唯一無二のひとつで小学校スタイルに新風を吹かせてほしいです。
