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家族旅におすすめ、タイの秘境

タイを流れるメコン川

家族旅。

一人旅とも友人との旅行とも違う、家族揃っての旅。家族だからこそ味わえる旅の醍醐味を、親子で一緒にシェアできるのは最高に幸せなこと。表面的なモノの価値ではなくて、目には見えない、何よりも贅沢で大切だと思う大きな幸せが心に生まれるものです。

今回は、大人も子供も楽しめるタイの秘境旅行をご紹介。

その前に、”家族旅”を成功させるのに欠かせないこと!があると思うのです。
自分だけが満足すればいい訳でもないし、子どもたちだけが満足すればいい訳でもない。全員が体験することで気づきにつながり、学びにつながる、あるいは協力することで絆につながる、そんな旅のメリットを最大化するためのポイントです。

<家族旅のポイント>
①無理のない計画
②安全対策を万全に
③子ども目線の楽しみを盛り込む
④大人目線の楽しみを盛り込む
⑤学びを盛り込む

①の無理のない計画は、スケジュールに余裕をもつこと。やっぱり、家族という小さな社会で旅するのに、一人ひとりの体調やペース、健康状態なども思いやる必要がありますよね。
②の安全対策は、保険や携帯用救急セット含め、考えられることは万全に。
③④は、子ども視点と大人視点を。大人だって、夜のワインやスパを楽しみたいですから笑。
⑤は旅の醍醐味。全員で学び体験できる"何か"。共通の目的となるものがあるといいでしょう?

メコン川をボートで移動

今回、家族で訪れたのは、「ゴールデントライアングル」。タイの北、チェンライに位置します。

黄金の三角地帯と呼ばれるこの地帯は、タイ・ミャンマー・ラオス3国がメコン川で接する山岳地帯。メコン川を挟んで、それぞれの国が一望できる、壮大なエリアです。それだけで、大陸のダイナミックさに心打たれます。過去には世界最大の麻薬密造地帯として知られていますが、今は観光スポットとして人気。子どもたちと「ゴールデントライアングル」の話もできれば、「メコン川」を前にミャンマーやラオスの国を知ることもできる。学びポイントが満載です。

象のお出迎え

メコン川をボートで移動したら、お出迎えしてくれるのは「象」。

優しい目をした象が、鼻を伸ばして歓迎してくれます。ここは、象の生息地としても守られている一帯。動物園の檻の中とは違う象に触れ合えて、旅の疲れが癒やされます。

象の水浴びにも立ち会える。それも、こんな間近で自然の象と一緒に滞在。

タイの寺院

タイと言えば、お寺めぐり。仏教国ですが、日本にある寺院とは一味違う文化を愉しむことができます。個性豊かな建物もあるので、機会があればぜひ訪れたいところ。

やっぱり、家族で新しい体験をするって新鮮です。「わ〜!」「すごいね〜!」「へ〜!」という言葉にならない感嘆の数々の奥に、家族の心に共通して通じて残る体験が刻まれます。


タイ チェンライ出身のアーティスト チャルーンチャイ・コーシピパット氏が仏教や神話をモチーフにデザインしたホワイトテンプル。真っ白なデザインの建築は斬新で、世界中の子供から大人まで知っているキャラクターもあちこちに登場します。繊細な装飾に各国の文化が織りなす、フォトジェニックな世界観が圧巻。

その白い世界は、息を呑むほど。

細かな技術が光る、装飾の数々。

タイでは、象が特別な存在です。人々とのつながりも歴史も深く、タイの信仰する仏教では、白い象がブッダの化身として信じられています。勇敢で、人々から敬われている象の神様。

ユニークなモニュメントもあり、発見する度に子どもたちが大興奮。訪れてみる価値は十分!

ワット・ロンクン(ホワイト・テンプル)
Wat Rong Khun
チェンライ市内から14km

タイでサイクリング

田園の広がるタイ チェンライはサイクリングも人気。大自然をロードで楽しんで、冷たいシャワーを浴びたら夕ご飯。そんなアクティビティプランも、育ち盛りの子どもたちにはちょうど良い。我が家は、5kmほどサイクリングを楽しみました。

タイのステイ

今回滞在したのは、コテージのような一軒屋。毎日明け方5時くらいには、象が鳴く声が聞こえるんです。鳥たちも鳴き出して、リスもカサカサっと動き出すから、自然と目が覚めます。まだ薄暗い朝、子どもたちと部屋のカーテンをめくって、そ〜っと窓の外を見て動物を探してみたり。そんなふうに、子どもたちとなんとなしに窓の外を見る時間も至福です。

明るくなって朝食を済ませて外に出ると、山の中を散策している象。この写真に、2頭の像がいるの分かる?家族でマラソンしている時も、湿地帯のあちこちで象に出逢います。

【長閑(のどか)】

この一言に尽きます。その時間の流れを全身で感じられるということ。象の時間なのでしょうか...。心の目で感じるこの時間の流れは、またなんとも言えない体験。

夕暮れ時には、このエリア一体に、絵に描いたような美しい情景が広がります。言葉にならないほど。
そして、その気持ちを家族全員がシェアしているという喜び。

家族旅。

その時だけ、すぐに大きく巣立ってしまう子どもたちと一緒の貴重な経験の旅だからこそ、家族にとって良い思い出として心に残していきたいですね。

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太田さちか

芸術教育士 / ケーキデザイナー 太田さちか パリ サンジェルマン・デ・プレで過ごし、慶應義塾大学、エコール・ド・リッツ・エスコフィエ、京都芸術大学大学院など日本とフランスで製菓、芸術を学ぶ。MFA(芸術系修士号)。こどもとママンのためのアトリエ「My little days」では、子供たちの興味や不思議、好き!といった感性に寄り添いながら、独自の世界観あふれるワークショップを開催。著書は「メレンゲのお菓子 パブロバ」(立東舎)、「不思議なお菓子レシピ サイエンススイーツ」(マイルスタッフ)など

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