お子さんのお気に入りの絵本はなんですか?
わが家の4歳の姉は小さい頃からいろいろなジャンルの絵本を読むタイプ、1歳の妹はお気に入りの1冊を繰り返し読むタイプ。
絵本好きな娘たちですが姉妹でも好みはさまざま。
毎日一緒に絵本を読む時間もまた、私にとって幸せなひとときで、
大きくなっても子どもの頃に読んだ絵本を、ふと思い出してほしいものです。
さて、今週ご紹介するのは『おはなしごほん』という絵童話。
久しぶりに手にした絵本と男の子がおしゃべりを始める不思議なおはなしです。
大好きだった絵本とおしゃべり?!
風邪で学校を休んだ主人公のとしくん。
本棚の裏から「ごほんごほん」とせきをする声を耳にします。
だれ?? だれ??
せきをしていたのは以前大好きだった絵本。
としくんが小学一年生になって読まれなくなった絵本が、
「さいきんよんでもらってないから」。と風邪をひいてしまったのです・・・。
風邪をひいてしまった絵本のタイトルは「にじいろのスープ」。
電車に乗ってにじを探しに行った女の子。
にじは見つけられなかったけれどおうちに帰るとお母さんの色鮮やかなスープが待っている、というおはなし。
一冊の絵本が教えてくれる成長
絵本とのおしゃべりを通して久しぶりに「にじいろのスープ」の絵本をめくりながら、昔の自分、今の自分に、としくんは気づかされるのです。
一冊の絵本でも
赤ちゃん、小学生、大人になってからと、そのときどきで楽しみ方が変わりますよね。
娘が赤ちゃんの時購入した絵本の中にも、今だに手にするものがわが家にもあります。
1歳には1歳の、4歳には4歳の気づきがあったり、
「お!こんなこともわかるようになったのか!」と子どもの成長にこちらが嬉しくなることも。
だから絵本って面白い!
お母さんのやさしさ
「ぼくもずーっとまえ、あかちゃんのときは、いつもたべさせてもらってた?」(としくん)
「ちっともずっとまえじゃ、ないけどね。ついこのあいだのことですよ。」(お母さん)
としくんのお母さんに、ママである私自身もいろいろと思いを重ねてしまいます。
風のように過ぎていく日々。「この間まで赤ちゃんだったのに・・・」と、幼き日の娘を思って名残惜しく感じることもしばしば。
そして自分の母のこと。
忙しく働いていた母でしたが、風邪をひいたときは仕事を休んで私のそばにいてくれて、具沢山の野菜スープを作ってくれました。
学校を休んだ日は特別な優しさがあふれる日だったな。と自分の幼少期も懐かしく思い出されます。
2人の子をもつ作者・大川久乃さんが描く、ポッと心あたたまる親子のひととき。
やさしいタッチの本田亮さんの絵もまた、ほのぼのとお話を包み込んでくれます。
『おはなしごほん』
作:大川久乃 絵:本田亮 あかね書房出版
ニジノ絵本屋にはよく行くのに!?? 本物のにじを見たことがなかった長女。
「にじいろのスープ」の主人公のように雨が上がるたびに、にじを探していました。
そして今年の初めにようやく初めてのにじと遭遇!
飛び跳ねて大喜び!!!
期間:6/23(火)~7/5(月) 場所:ニジノ絵本屋
作者・大川久乃さんと、絵・本田 亮さんによるYouTubeでのライブ配信もあります!
詳しくはこちら→https://note.com/nijinoehonya/n/n8cc3853dabbb
来週は「おじさんとつばめ」をご紹介。
あなたの住む町につばめは飛んできますか?
東京都目黒区平町1-23-20 TEL:03-6421-3105
営業時間:12:00~18:00(火定休) https://nijinoehonya.com/about