がんばりすぎずに!とか、じょうずに手を抜きましょう!とか、子育てしているとよく目にするワード。
家事も育児も「がんばり屋」のお母さんは、毎日ドタバタ、ドキドキ、 ハラハラ、イライラ、てんてこまい。
毎日忙しくしているとクッタクタで、ため息が出ることもありますよね。
今週は日々奮闘するママの心も笑顔になっちゃう絵本『ママのため息』をご紹介します。
ため息ってなにでできてるんだろう?
「はあー」
ママの深いため息。
「どれどれ」とママのため息を観察する子どもたちは興味津々。
「ため息は心配と不安と悩みと疲れでできてるんだ」
と気が付きます。
“ため息”に“元気”を混ぜて遊びはじめる子どもたち。
ポインポインと飛んだり跳ねたり、「ねえ、
子どもの目から見たら"ため息"だって楽しいおもちゃ!
子どもって面白いものを発見したり、なんでも遊びに変えられる天才ですよね。
大人の先入観を飛び越える、その柔軟さに心打たれることもしばしば。
「疲れてても、どんなママでも
ぼくたちママのことだいすき」
遊びつかれてお母さんに抱き着く姿に、ジワジワと心がほぐれような気持ちになります。
当たり前なことだけど、子どもの“だいすき”はお母さんを笑顔にしてしまうもの。
そして最高に素敵なパパが登場する最後のページにジーンと胸が熱くなります。
作者の工藤あゆみさんはイタリア在住で5歳になる娘さんを持つママアーティスト。
もともと紙芝居として作られたこの絵本。
イタリアでも紙芝居の読み聞かせをしていたそうで、絵本にはイタリア語と日本語が一緒に書かれています。
そしてこんなおまけも。
巻末にはため息を観察できる透明の紙風船付き。
なんてユーモラスなアイデア!
ママのため息も楽しい遊びに変身しそう!
”ふー”じゃなくて”ぐー”。
毎日全力で遊びを楽しむわが家の娘たち
めいっぱい遊んだ帰り道は2人して自転車でぐーぐー。
そんな時は私も自転車を止めてひと休み。
スヤスヤ気持ちよさそうに眠っている寝顔を見ながら、
「また明日もお母さんがんばりましょう!」と心の中でつぶやきます。
『ママのため息』
作:工藤あゆみ ニジノ絵本屋出版
来週は、うまく言えない気持ちにそっと寄り添う絵本「おなみだぽいぽい」をご紹介します。
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