ミュージシャン仲間の村田くん。
ギターがとても上手で、音楽のほかに“たぬきマニア”としても有名な彼は「むらたぬき」と名乗っています。
動物のたぬきというより、店先や旅館などの玄関でよく目にする焼き物のたぬきの置物を「#街角狸(まちかどたぬき)」 と呼んでSNSで集めているのです。
そんな彼の影響もあり、今までなら見過ごしていた街角のたぬきがわたしも気になるように…
意外と日常のあちこちで目にするたぬき。
見つけるたびに「あ!」と写真を撮っていると娘たちも見つけてくれるようになり、今では通園路のたぬきに「たぬきさんおはよう!」「たぬきさんバイバイ!」と毎日あいさつをするように。
そうなると、当然たぬきの絵本も気になります。
かわいいものからちょっぴり怖いものまで、たぬきの絵本もさまざまです。
中でも群を抜いてわたしの心にグッときた一冊、『たぬきのひみつ』をご紹介します。
動物たちのおいしそ~な秘密にびっくり仰天!
だれにもいっちゃいけないよ。
ぼくのおへそってね・・・・・・
たこやきなんだよ!
冒頭の2ページだけでもグググっと引き込まれてしまいます…!
たぬきのおへそがたこやきなんて!!!
なんだかへんてこりんなすごい秘密!!
はじめから面白すぎます…!!!!!
そしてリス、アヒル、コアラ、ペンギン、と次々と明かされる動物たちのひみつ。
どのひみつも「えーーー!!」とビックリ&爆笑!
そして、たぬきのもうひとつの秘密。
ぼくにはもうひとつ
ひみつがあるんだよ
おへそのたこやきをとっても
またたこやきがでてくるの!
「えーーーー!!」とまたビックリ&大爆笑!!
たこやきたくさんでてくるよ。
ほら
ポンポンポン
ポンポンポン
と、たこやきがポンポンポンっと飛び出しちゃう!
そしてたくさんのたこやきをおいしそ~に食べるのは、秘密を教えてくれた動物たち。
たこやきを全部食べてしまうと…。
その秘密にまたまたビックリ!そして爆笑間違いなし!
最後まで目が離せません!!
読み終わった後はお腹をポンポンとたたいて、たこやきを出してみたくなります(笑)
作者はクレヨン画家の加藤休ミさん。
クレヨンで描く独特の画法と迫力あるタッチで、食べ物もとってもおいしそう!
“クレヨンで描けるの?!”と驚くほどリアルな描写で、お話も奇想天外で魅力的。
めくるたびに明かされる驚きの秘密と、リズミカルに出てくるおいしそうなお料理のかずかず。
「ポンポンポン!」と声を出してリズムに乗って読んだり、子どもたちの大喜びするリアクションも楽しいです。
そして読み終わるとたこやきが食べたくなります…
ぜひ子どもと一緒にお腹をたたいてたこやきが出るか確かめてみてくださいね!笑
今日のおやつはたこやき!
ということで、「たぬきのひみつ」を読んだ日はこうなります。
近所のたこやき屋さん(6個で250円!! 安い!!)のたこやきをおやつにいただきまーーす!
食べ終わっても、おへそからたこやきが出たらいいのにね。
今度はたこやきプレートでパーティしよう!
『たぬきのひみつ』
文・絵:加藤休ミ 文溪堂出版
次回は、子どもと一緒に読みたい哲学絵本「くままでのおさらい」をご紹介します。
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営業時間:12:00~18:00(火定休) https://nijinoehonya.com/about