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廃校をリノベーション!工夫がいっぱいのアットホームな水族館へ!

新しさと懐かしさが交差するニュースポット

廃校になった学校がホテルや美術館に生まれ変わるなど、長い年月、子どもたちを見守り続けてくれた校舎が新たな施設として活用されるケースが増えましたが、今回娘と夏に訪れた神戸の施設もそのひとつ。

今年7月にグランドオープンを迎えた『NATURE STUDIO』は、141年という長い歴史に幕を下ろし2015年に廃校となった神戸市立湊山小学校の跡地を活用した複合施設です。

ハーブや野菜の苗木を販売するショップやクラフトビールの醸造所、体育館を利用したフードホールなどがある中、私たちのお目当ては水族館!

さかなクンが大好きな娘は大の水族館好きでもあるんです。

入ってすぐ目の前には、たくさんの水槽とともにシンボリックな木の根のオブジェが!

上下がさかさまになっていて、なんとも不思議な雰囲気です。

理科室や図書室があった場所に誕生した『みなとやま水族館』には、およそ200種類の生き物が展示されています。

水槽の中を泳ぐ魚は小さな種類のものが多く、一般的な水族館のように大きくて派手な魚はいませんが、その分展示の仕方にとても細やかな工夫がなされていました。

たとえばコチラ。水槽のそばに置かれているのは、教室で実際に使われていた椅子です。

大人はそのサイズの小ささに胸の奥にしまい込んでいた小学生のころを思い出し、子どもは普段の教室とは違う場所で水槽を前に椅子に座る少し不思議な体験ができます。

椅子に座るとちょうど目線の場所に水槽が置かれているので、まるで理科室で観察をしているかのような気持ちに!

別のエリアでは水槽の前にクッションが!

しっかりと腰を落ち着けて魚たちを眺めることが出来るので、今まで気付けなかった生き物たちの習性を見つけられたりと新たな発見も。

つい、時間が経つのを忘れてしまいます。

まるで家!?靴を脱いで魚を眺める

なんとこちらの水族館、靴を脱いで上がるエリアがあるんです!

エリアの中では座るのはもちろん、ごろ寝も可。

水族館でありながら自宅で過ごすときのように自由なポジションで生き物を眺められるのは、なかなか斬新です!

本もたくさん置かれているので、生き物の生態を調べることもできますよ。

思わず笑ってしまう!人気の体験エリア

館内には見るだけではなく体験できるエリアも!

ドクターフィッシュの水槽では、手を入れるとわらわらと手の周りに魚たちが!

角質を食べてくれるというドクターフィッシュ。小さな口でつんつんとつつかれるのは少しくすぐったくて、娘は終始笑っていました。

卒業生だからこその愛がこもった再生プロジェクト

湊山小学校再生プロジェクトを手掛けた村上工務店は、まちなかの公園を鮮やかに蘇らせる社会実験『アーバンピクニック』などでも知られていますが、社長の村上さんは湊山小学校の卒業生とのこと。

地域への愛情にあふれたこちらの施設が、これからまた新たな子どもたちにたくさんの笑顔を与えてくれると思うと、なんて素敵な取り組みなんだろう!と感じました。

館内には魚のほかに、ナマケモノや鳥、カワウソなども展示されていました。

ちなみに館内には決まった順路がなく、「あの魚、もう一度見たいな」と思った時にすぐ行き来できるのもとても良かったです!

娘の好きな水族館がまたひとつ増えました!

 

  • B!