高原のアグリツーリズモリゾート「リゾナーレ那須」にて、2021年から取り組み、人気となっている「お米の学校」。種まきから稲刈り、羽釜で炊いて食べるところまでのお米の一生を体験するプロジェクトが、先月今年も無事に終了しました。第2回目の『田植え』ではsesameの読者が代表して参加。みんなが田んぼに植えてくれた苗はすくすくと育ち、見事立派な稲になりました。その後を受け、お米大好き! sesameでも人気のモデルRanaちゃんが第4回目の『稲刈り』に駆けつけ、体験取材に挑戦♪ 朝ごはんではお茶碗いっぱいのお米を食べて準備万全で臨んでくれたRanaちゃんの奮闘ぶりを、第5回目の『脱穀、精米』作業と合わせてお届けします!!
第4回『稲刈り』: お米大好き! 軽そうに見えるけど、実った稲穂の束は重たいんだよ♪
今回も4月の『種まき』から始まった「お米の学校」。いよいよ秋の一大イベント、収穫作業の『稲刈り』が9月下旬から実施されました。今回初めて体験に挑むRanaちゃんは、たわわに実った黄金色のたくさんの稲穂を目の前に「いいね!」とワクワクの様子。みんながまいてくれた種や苗が大きく育ち、「やったー! Reonaさんたちが植えた苗が稲穂になってるよ!!」とうれしさ連発。いつお米になるの? 食べられるのと? 収穫前にすでにお腹のシグナルを確認していました!
「種まき」、「田植え」、「稲刈り」などの具体的な作業に入る前に必ず行なわれる「お米にまつわるクイズ」。今回も日本の農業やお米にまつわる質問はもちろん、今日のテーマである「稲刈り」や「はぜかけ」の方法や歴史についても、楽しみながらのレクチャーが続きます。さすがお米大好きなRanaさんだけあって、クイズはすべて大正解! 穂が出てから約40~45日、黄金色の稲穂が垂れ下がると時期と言われる稲刈り。あいにく那須岳に雲がかかるどんよりとした天気でしたが、大汗が予想される重労働にちょうどよい気候。都内で真夏日が続いた身体には、高原の風が心地よい収穫日となりました。
お楽しみタイムを終えると、いよいよ田んぼに出て、稲刈りの実践です。まずはスタッフのみなさんから稲刈り鎌を使用した稲の手刈りの指導を受けます。危険を伴う鎌を使っての作業とあり、鎌を前に子どもたちも徐々に真剣モードに。刈り取る位置は田面から5~6cmほど上。利き手に鎌を持ち、稲株をもう一方の手で握って、順次刈り取りながら移動します。普段はあまりしない姿勢に、悪戦苦闘のRanaちゃん。刈った稲穂をひとつずつチェックし、稲株を地面に置いてゆきます。
手刈りした稲を藁を使って10株程度をひとまとめにして束ねていきます。「稲を運ぶの楽しい〜」と、運びに夢中になるRanaちゃんも、長さやボリュームの違う稲を束ねるのはひと苦労の様子。スタッフの方からワザやコツを教わり徐々に慣れた様子も、最後はママにSOSでお手伝いをお願い。上手に束ねることができました。
スタート前から、「何に使うんだろう? 何を干すんだろう??」とその存在が気になっていたRanaちゃん。稲穂を干すと聞くと、ますます興味深々に。稲を自然乾燥させお米一粒一粒に栄養分を蓄えらせるために、刈り取った稲穂は10株程度をひとまとめにして束ね、支柱にはぜかけし天日干しを行います。逆さに干すことで、栄養がお米に届く、お米をおいしく食べるための大切なひと手間です。「稲穂を左右交互にボリューム感を調整すること」とスタッフの方からの助言を元に、子どもたちはかけた後に、毎回細かくチェックを行います。
「お米の学校」の最終工程、【脱穀】に向けて準備万端になったみんなには、最後にご褒美タイムが待っています。刈った稲やススキ、周りに生息する草花をまとめてブーケを作ったり、かまどを使用した羽釜での炊飯を体験し炊き立てのごはんでおむすびを結びます。田んぼの畔で炊き立てのごはんを思う存分味わいます。Ranaちゃん手作りのおむすびは、小ぶりでさんかくなところがポイントだそうです♪
フィナーレは『脱穀、精米』作業。遠くに那須岳を望み、色付く自然や稲を借り終えた田んぼの姿に那須の晩秋の風景を感じます♪
2024年の「お米の学校」プロジェクトの集大成として、10月下旬に開催された『脱穀、精米』。はぜかけをした稲を使っての脱穀作業からスタートし、脱穀は足踏み式脱穀機を使い、籾摺り、精米はひとつ一つ手作業で実施されました。昔ながらの手法で、手間暇をかけ、おいしいお米に磨きをかけていきます。羽釜を使って収穫したお米の炊飯も実施。羽釜で炊き上がったばかりのお米を那須岳を望む田んぼを眺めながらの喫食、自然の中でかみしめる炊きたてのお米はこれ以上のないおいしさです。
田んぼの原風景や米食文化の継承を目指し、リゾナーレ那須が展開する「お米の学校」。その土地ならではの伝統や文化を丁寧に伝えつつ、進化を遂げるプロジェクトから目が離せない!
その時期に合わせた作業を、季節ごとに移り変わる田んぼの景色の中でお米のはじまりから食べるまでの工程を体験でき、各回の体験後に必ず用意されている羽釜での炊飯体験に炊き立てのごはんで結ぶおむすび。田んぼの畔で昔ながらのかまどを使用した羽釜での炊飯や、お米農家がお米の食べ方として一番おすすめする田んぼの畔で食す炊き立てのごはん。古くより愛されてきた、お米の味わいや、手間暇かけて作った食事のおいしさを体感&体験できるのが「お米の学校」の醍醐味です。各工程でそれぞれ作業に加わってくれた参加者に新米を届けるなど、仲間たちが引き継ぎ育てたお米を味わうことができるのもうれしい心遣い。みんなの共同作業が実り、それを食卓で味わう。そんな楽しみを与えてくれる、素敵な野外学校なのです♪(sesame編集長 丹後浩一)
2019 年11 月に開業した日本初の「アグリツーリズモリゾート」。那須岳の山裾に位置する広大な大自然の中で、 地域の生産活動に触れる体験を軸に、コースやビュッフェで楽しむ食事、四季の自然を遊ぶアクティビティ、快適な客室で過ごすリゾート滞在を満喫することができます。 栃木県那須郡那須町高久乙道下2301