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グランプリ受賞・なつめさん&ママが体験レポート!  北アルプスの秋を満喫する、星野リゾートの【界  アルプス】滞在♫

昨年sesameで開催された【思い出も、笑顔もいっぱい! 『最高の夏旅&秋旅』】選手権!でグランプリを獲得したなつめさん&お母さんが、受賞記念としてsesame編集長のプロデュースによる北アルプスの麓・長野県信濃大町の秋旅を体験レポート。sesameでもお馴染み、星野リゾートの温泉旅館【界  アルプス】の滞在を中心に、秋色深まり、心あたたまるレポートをママ撮影の写真ともに届けてくれました♪

 

カメラを持とう、旅に出よう

標高3000m級の山々が連なる北アルプス。その麓に広がる長野県・信濃大町への旅は、私たち親子にとって、とても鮮やかな秋の想い出として記憶に残るものとなりました。空の青と木々の色、そして人工的な音の少なさ。普段の生活の中では拾いづらい微かなことにも改めて気付かされた気がします。

旅のお供には、新型コロナウイルスが騒がれ出したころ、自宅や家の周辺でも楽しめる趣味を持ちたいと思い購入した、Nikonのミラーレスカメラ。子どものコーディネイトの記録のために、去年はじめあたりから積極的に使うようになったものの、まだまだ勉強中です。レンズは焦点距離40mmの単焦点レンズを装着。とても軽いので荷物の多くなりがちな旅行でも、重さをあまり感じずに済むのは嬉しいポイント!スマートフォンのカメラも使いながら残していった想い出の写真と共に、今回の旅を振り返ります。

電車を降りると、そこは長野だった

新大阪駅から新幹線で名古屋駅へ、そこから特急しなのに乗り換えて松本駅で今度は大糸線に乗り換え。向かうは信濃大町駅。娘はいつも旅に出る時、彼女にとっての“お友達”をひとり、連れて行くことにしているようで、今回同行させたのはこちらの子です。

娘が『くまま』と名付けた、クマのぬいぐるみ。元は私の大切な友人が幼い頃に遊んでいたもので、友人宅へ遊びに行った際に「良かったら」と譲り受けた、なかなかの年代物。

「くまま、お外は山がキレイだよ」窓の外に広がる穏やかな田畑、そして遠くには連なる山々。山はこの地域の人々にとって、生活の景色の一部なのだなと改めて感じます。

そうこうするうちに信濃大町駅に到着。

旅のコーデとしてチョイスしたのは、『GRIS BLACK』のエプロンドレス。たっぷりと生地が使われているので少しの動きに対しても品良く揺らめき、長時間座ったままでもシワになりにくい点が電車の旅にもぴったり!   靴はSAYANGのバレエシューズ。子どもの小さな足に優しくフィットするので、娘のお気に入りの一足です。

オンリーワンな自然&地域文化体験が目白押しの星野リゾートの【界  アルプス】。シラカバやブナの林に囲まれた自然が美しい、北アルプスの麓にある大町温泉郷にあります♨️

信州の贅沢な田舎を体感するをテーマに、北アルプスの麓に門を構える星野リゾートの【界  アルプス】は、小川が流れる中庭、おやきや燗酒をふるまう囲炉裏などを設えています。どこか懐かしい田舎の暮らしを体感する時間が流れています。

チェックインを済ませた私たちにふるまわれたのは、ウェルカムドリンクならぬ“ウェルカムおやき”!

【界】といえば、ご当地の魅力に触れられる「ご当地楽(ごとうちがく)」のおもてなしが特徴ですが、こちらのご当地楽は「囲炉裏でディープな田舎体験」!

囲炉裏は昔話に登場するもの…というイメージだったようで、好奇心旺盛な娘は初めて間近で目にした囲炉裏にワクワクした様子。穏やかな口調の御主人が焼くおやきは、ふんわりかつパリッとした食感を楽しんで欲しいからと、片側にだけほんのり焼き色を付けているそう。焼き立てを早速いただきます!

「美味しい!」 中に入っていた具は、野沢菜漬けに味噌などを和えたもの。野沢菜漬けの酸味と味噌の柔らかな甘みが絶妙なバランスで口の中に広がり、あっという間に「ご馳走様でした」状態。「野沢菜、食べられるかな?」と思っていましたが、お漬物が大好きな娘にはストライクな味だったようです。

一般的なおやきと比べて少し小ぶりなサイズ感は、食欲を刺激するのにちょうどいい大きさ。

黒豆茶で締めた後は、夕食への期待感を高めつつ、本日のお部屋へ案内してもらうことに。

雪国の知恵 長野の美しさを知る

改めて周りを眺めると、雪国ならではの“ある特徴”に気付きます。そう、雁木です。

軒から庇を長くつき出して道を覆うことで、雪が積もる中でも通ることが出来るようにした、言うなれば雪国の生活における知恵ですが、無限に続くかのような光景は思わず息を吞む美しさ!

飾られているハナナスの赤や黄が、雁木の黒に秋らしい彩りを添えていて、なんともフォトジェニックです。ちなみにこの飾りは季節ごとに変わるとのこと。

私たちがお世話になる部屋があるのは、フロント棟のある建物と道を挟んだ向かいのエリア。【界  アルプス】の客室は全部で48室ありますが、今回案内いただいたのは中庭の奥に位置する離れ棟のお部屋です。

室内に飾られている切り絵を手掛けたのは、長野出身で現在も地元で活動されている、きりえアーティストの柳沢京子さん。

ツリガネソウと道祖神をモチーフにした温かみのある作品ですが、48室それぞれ異なる作品が飾られているそう。次に泊まった時はどんな作品のある部屋なのか、これもまたリピートの際の楽しみのひとつなんだろうなと感じました。

【界  アルプス】は、客室全てがご当地部屋「信濃もてなしの間」として、伝統工芸・松崎和紙の行灯が置かれていたりと、滞在中も様々な瞬間に長野を訪れていることを感じさせてくれます。

大町温泉郷ってどんなところ?『温泉いろは』に参加しよう

【界  アルプス】では様々な体験プログラムが用意されているのですが、そのうちのひとつが『温泉いろは』。宿の周辺を散策しながら、大町温泉郷の歴史とともに温泉旅館の過ごし方について、「界の湯守り」と呼ばれる方がクイズを交えながら楽しく解説してくれます。散策の際に手渡された「大町温泉郷 おさんぽマップ」の説明では、大町温泉郷は昭和46年のアルペンルート全線開通と前後して多くのホテルや旅館が開業し、黒部ダムの長野県側玄関口として発展してきたとのこと。

様々な解説の中で私が気になったのは、通りに安置された道祖神。

道祖神とは、村の境で悪霊や悪い病が村へ入るのを防ぐために祀られた神様のこと。旅人の安全を守り、五穀豊穣や子孫繁栄などの守り神ともされています。長野県によると、大町市に隣接している安曇野市にはおよそ400体以上の道祖神があり、単体の市町村では日本一と言われているそうです。プログラムの終わりに手渡された「お湯印帳」は、温泉地名とご当地のモチーフがイラストで表現されたスタンプ「お湯印」を集めることができるなど、【界】の各施設を巡ってコンプリートする楽しみはもちろん、旅の記録としても使える優れモノ! 界の湯守りの話に耳を傾けながら、この旅が楽しいものとなりますようにと祈ったのでした。

敷地内にもお楽しみがいっぱい

夕食までまだ時間があったので、施設内を散策。

大阪はまだ暑さの残る9月末でしたが、こちらは湿度もなく、空気もひんやり。木々の紅葉も少しずつ進んできているようでした。

宿泊している離れ棟の前には中庭があり、イワナも泳いでいるキレイな小川が流れています。その小川をたどった先にあるのは、なんとわさび園!

わさび園の向かいに位置するのは温泉棟。

フロント棟にはトラベルライブラリーがあり、信州にゆかりのある本がたくさん用意されています。

宿に到着した時から娘が気になっていたのが、竹馬やぽっくりといった、昔のおもちゃたち。「私これ出来るよ!」と、ぽっくりに足をのせては右、左、右…と手に持った紐を引っ張り上げ、ぽっくりタイムがスタート。

歩く度に「パカ、ポコ」と軽快な音が響き、ぽっくりのままで段差も余裕で上り下りする娘の姿を見て、スタッフの方々も「上手~!」「スゴイね!」と褒めてくださるので調子に乗りまくり。

終始ご機嫌でぽっくりを満喫したら、次は長椅子に座ってのお手玉。

普段はゲーム類で遊んでいても、こういった昔ながらのおもちゃを心から楽しんでくれて、親としては嬉しい限りです。

目も舌も 心も喜ぶ 旅の夜

日も暮れかけたところで、お楽しみの夕食の時間。

子ども用にと用意していただいた夕食が、とても子ども向けとは思えない豪華なセットでびっくり!

天ぷらやお造りの盛り合わせなど、どれも「美味しい~!」と幸せそうに頬張っていました。

大人の夕食ももちろん期待を外しません。それは最初に提供される「先付け」を見てもよくわかります。

星野リゾートの【界】では、それぞれの地域ならではの食材や調理法にこだわった会席料理を楽しめるのですが、なかでも「先付け」は「ご当地先付け」として各施設、その地域で親しまれている素材を使用した、とても凝ったものとなっています。【界 アルプス】で提供されたご当地先付けは「ローストビーフと信州サーモンの鳴門」。

自分で擦りおろしたワサビを添えて口の中に入れると、擦りたてのワサビの香りもさることながら、ローストビーフと信州サーモンという組み合わせの妙に驚きました。

続く宝楽盛りはモミジの葉が添えられ、目でも舌でも秋を感じさせてくれます。

煮物椀や蓋物などを味わったところで、メイン料理となる「牛と鶏 野菜の鍬焼き 味噌だれ仕立て」の登場です。

鉄板やフライパンなどで作る鍬焼きは、農作業の合間に鶏肉や野菜を鍬の上で焼いたのが始まりと言われていることから、こちらで使用されるのは鍬の形をした鉄板!

柔らかなお肉に甘めの味噌だれが本当に合う!味噌だれに入ったクルミの食感がいいアクセントとなっていました。

ヨーグルトをベースに、ワサビとハチミツを加えた特製ソースをかけていただく林檎のシャーベットは、まさにここでしか食べられないデザート。

娘と2人、大満足でお腹が苦しい…ということで、部屋着の作務衣にチェンジ。大人だけでなく子どもサイズもあるので、ちょっとしたオソロ気分を楽しめます。

私たちが着替えた理由。それは、囲炉裏で夜のお楽しみがあるから…。

中秋の名月が近いということで、地酒とお月見団子がふるまわれていたんです!先ほどまでの満腹はどこへやら、いそいそと囲炉裏の周りに鎮座。お月見団子は柔らかくてもちもち!燗でいただく地酒は囲炉裏の雰囲気も相まって、ついつい飲み過ぎてしまいそうになるのを抑えるのが大変でした。

娘はお茶請けとしていただいた小谷漬け(地場野菜の醤油漬け)をこれまた気に入り、ポリポリ。お漬物好きにとって、長野県は相性がとても良かったようです。

囲炉裏を囲みながら御主人が話して聞かせてくれるのは、信州に伝わる昔話。映像もなく、語りだけで紡がれる物語に、娘も想像力が刺激されたようです。

ライトアップされた中庭を歩きながら部屋へ戻る途中、ふと夜空を見上げると美しい星々がキラリ。

「あそこに大きく光ってる星があるの、見える?」「見えるよー!」

この日は雲も少なく、人工的な明かりの多い街中では見られない小さな星までしっかりと見ることが出来て、非常にラッキーでした。

夜になるとグッと気温が下がり、肌寒さを感じるように。離れの部屋には土間に薪ストーブが設置されているので、ありがたく使わせていただきました。

パチッ!と音を立てながら木が燃える様子をストーブの窓から見つめていると、ついつい時間を忘れてしまいそうです。

大阪から電車を乗り継いでやってきた長野県。この日だけでたくさんの初めての体験をした私たち。明日はどんな一日なるのか、ワクワクしながらそっと眠りに落ちたのでした。

早起きにはオイシイご褒美が待っている

翌朝も爽やかな青空で一日がスタート!

まだ眠っている身体を目覚めさせるのにぴったりのプログラムが『アルプス体操』。現代湯治の呼吸法を使い、トレッキングをイメージした【界 アルプス】オリジナルの体操です。

しっかり息を吸って吐くことを意識しながら、手を伸ばしたり、足上げをすることで、身体も温まりました。

体操のあとに待っているのは『おめざがゆ』。

とろとろのお粥は白米ともち麦がミックスされていて、塩などを自由にトッピング。もち麦のプチプチとした食感と優しい味が美味しいと、朝食前だというのに娘はおかわり。心も温かくなるおめざがゆは、早起きした人だけのお楽しみです。

美味しいお粥で胃も元気に動くようになったところで、朝食の時間。

【界】では朝食にも地域色を感じる食材や調理法を取り入れていますが、【界 アルプス】の「ご当地朝食」は「塩の道朝食」。

塩の道とは、塩をはじめ、海産物などを内陸に運ぶために使われた道のこと。長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ千国街道はそのひとつで、【界 アルプス】がある長野県大町市は中間地点の宿場町として栄えた歴史があるのだとか。それにちなんで、山の幸と海の幸の両方を楽しめる献立となっています。

山の幸であるきのこをたっぷり使ったお味噌汁は、鉄鍋で提供。まろやかなコクがあるなと思ったら、隠し味にバターを使っていると教えてくれました。身体も更に温まり、一日の栄養をしっかりチャージした気分です。

旅の終わり 日常の始まり

チェックアウトまでの時間もまだまだ宿を満喫したいということで、まずは朝風呂へGO!

露天風呂はカラマツの林に囲まれていて、夜の暗がりでは気付けなかった景色の美しさを楽しむことが出来ます。朝の静かな空気に漂う湯けむりを眺めつつ、ぼんやりする時間も大切だなぁと改めて感じました。

湯上がり処には飲み物とともに、アイスキャンディーが!これには娘も大喜びで、お腹いっぱい朝ごはんを食べたというのにまたしてもモグモグ。子どもの胃はブラックホール…!

【界 アルプス】では室内でも楽しめるアクティビティが用意されています。それがコチラの『柳沢京子氏のきりえ体験』。客室をはじめ、施設内の様々な場所に飾られている柳沢さんのきりえの世界を、実際に自分たちも体験することが出来るんです。

「アルプスの麓の詩情」をテーマにした3パターンの中からひとつを選ぶのですが、娘が挑戦したのはライチョウをモチーフにしたもの。

道具類はすべて貸し出してもらえるので、気軽に取り組むことが出来ます。

白い部分を切り抜いていく作業は集中力を要しますが、真剣な顔でハサミを動かしていく姿に成長を感じました。細かな部分は私も手伝いつつ、切り抜いた部分から色が見えるように台紙に色をさしていけば完成!

楽しい旅の想い出が出来ました。

チェックアウトの前に、【界  アルプス】のすぐ近くにある大町温泉郷の温泉守護として建立された『祥龍山泉嶽寺』にお参り。寺には参拝記念の芳名帳が置かれており、そこには訪れた人々による旅の想い出などがたくさん記入されていました。せっかくなので、楽しい旅を見守ってくださった御礼をしつつ、娘も一言。

ひとつの宿に泊まっただけなのにここでしか体験できなかったたくさんのことがあり、その想い出の多くには、【界 アルプス】のスタッフの方々の絶妙な距離感による温かな触れ合いがありました。折り紙を折りながら「これ、お姉さんにあげるんだ~」と言ったり、何か嬉しいことがあると「お姉さんに教えてあげたい!」と楽しそうに話す娘。お別れの時も、私たちが乗ったタクシーが見えなくなるまで手を振ってくれて、「帰りたくない」と呟く娘の様子に、星野リゾートのホスピタリティは、子どもにもしっかりと伝わっているのだなと感じました。

【界 アルプス】での出来事は私たち親子にとって、この秋を鮮やかに彩った最高の想い出として、大切に心に残しておきたいと思います。素晴らしい旅を、ありがとうございました!

【界 アルプス】の詳しい情報はこちらから>

Special thanks: KAI ALPS

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