今週の1冊 連載

【今週の1冊】不思議なふねでつながる広い世界

実りの秋、そして食欲の秋!

おいしいものがたくさんある秋は食卓も華やかになりますよね。

スーパーや八百屋さんにどっさり盛られたフルーツを子どもと一緒に選ぶのも楽しいです。

 

お弁当には何のフルーツを入れようか?

食後には何を食べよう??

 

わが家も毎日フルーツが欠かせません。子どもたちは柿とりんごが大好き!

最近買ったフルーツ用のフォーク。食べる楽しみがより膨らみます!

 

食卓に笑顔と幸せを運んでくれるフルーツ。

今週は船に生えた木から、たくさんの木の実が!ファンタジーたっぷりで心あたたまるお話『木の実とふねのものがたり』をご紹介します。

 

木の実がつなぐキラキラのやさしい世界

 

女の子と黒猫が暮らすのは、くじらのすむ海のふねの上。

ふねには不思議なことがいっぱい

 

ある朝キラキラの木の実が空からひとつ落ちてきました。

女の子はその木の実に毎日話しかけます。眠る前には、秘密の願いごとを。

 

やがて木の実は少しずつ大きくなり、

ある夜…

 

ポン!ポポポ

スルスルスル ニョキ

ニョキニョキ シュルシュルシュル

ポポポポ ポン!

 

どんどん伸びて、朝になったら大きな木がふねから生えた!
そこには真っ赤な木の実がいっぱい!!

 

その木の実を食べに、てんとう虫や動物たち、鳥たちがふねにやってきました。

 

みんなで木の実をむしゃむしゃ食べて船の上でお昼寝していると…

ふねは空にのぼって、雨雲にぶつかってしまいました。

 

びっくりした雨雲は雨をふらせて、雨と一緒にみんなも木の実もうみへ落っこちて…

 

ニジノ絵本屋さんの本」のイラストを担当した小林由季さんの初めての絵本。

かわいらしくて繊細な色づかいのイラストと不思議な物語。その夢のような世界観ににグググっと引き込まれてしまいます

詩のように書かれた言葉に、想像力も広がります!

 

絵本の中にはリズミカルな擬音語もたくさん登場します。ぜひお子さんと一緒に声に出して読んでみてほしいです!

うちの4歳の長女が音読しているのもとってもかわいかったんです(親バカすみません、、)。
文字が読めるようになった子どもたちの初めての物語絵本にぴったり!
たくさんの子どもたちが音読する姿を想像すると愛らしくてニヤけてしまいます。
そしてママは絵本を開くたびキュンとするはず!

 

ひとつの木の実が大きな木になって、そこにたくさんの実が実って虫や動物たちが集まる。
そして、その木の実が世界中に飛んでいって、つながりが広がる。

ひとつの木の実を大切に育てる女の子や、集まったみんなで「おいしいね」と食べるシーンもあたたかい気持ちになります。

誰かのことを考え思いやりの気持ちを育んでくれる絵本だと感じます。

 

そしてこの絵本、歌もついているんです!
譜面付きで絵本と一緒に歌が楽しめるのもうれしいです。

英語も書かれたバイリンガル仕様のこの絵本は内容もわかりやすいので、子どもたちが英語に親しみを持つきっかけにもなりそう!(この絵本の他にもニジノ絵本屋が出版している絵本はほとんどがバイリンガル仕様になっています!)

海外のお友だちのプレゼントにもよろこばれそうです。

 

作者の小林由季さんは、ニジノ絵本屋で「アート!アート!アート!」というオンラインイベントを毎月開催しています。

由季ちゃんと一緒にお絵描きしよう!というイベントで、由季ちゃんと一緒に描くと不思議と上手にかわいく絵が描ける!

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

ちいさな木の実屋さん

カクレミノやサルスベリの実を集める1歳の次女。
ドングリもたくさん。

靴の中に入れて「いらっしゃいませー!」
公園のおともだちが木の実に集まってくるかなぁ。

いつも裸足になりたがる娘です…笑

 


『木の実とふねのものがたり

作:小林由季  ニジノ絵本屋出版

ご購入はこちら

 

 

【絵本作家小林由季のオンラインお絵描き教室アート!アート!アート!】

作者の小林由季さんは、毎月ニジノ絵本屋で「アート!アート!アート!」というオンラインイベントを毎月開催しています。一緒にお絵描きしよう!というイベントで、由季ちゃんと一緒に描くと不思議と上手にかわいく絵が描ける! 司会はTheWorthless(ザ・ワースレス)のリーダーわしみごうです。

<開催日時>

11月23日(火・祝)10~11時 「もしも空を飛べたら!の絵を描いてみよう!(仮)」

12月19日(日)10~11時 :「クリスマスの絵を描いてみよう!(仮)」

詳しくはこちらをチェック↓
http://nijinoehonya.shop/?pid=152558066

12月1日には新作絵本『あさごはんのたね』を発売!
子どもたちに「食」の大切さを伝えるストーリー。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

 

来週は、冬が来るのを教えてくれる「もみじのてがみ」をご紹介します。

 

 

都立大学の小さな絵本専門店「ニジノ絵本屋」

東京都目黒区平町1-23-20 TEL:03-6421-3105
営業時間:12:00~18:00(火定休) https://nijinoehonya.com/about

 

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ニジノ絵本屋

小さな絵本専門店「ニジノ絵本屋」。2011年、東急東横線「都立大学」駅近くにオープン。書店のほか、自社レーベルをはじめとする絵本の企画編集や出版を行う。音楽を交えた絵本の読み聞かせライブを仲間のアーティストたちと手がけており、2019年にはサマーソニックやグリーンルームフェスをはじめとしたフェスにも出演。書店/出版社経験ゼロで絵本屋をスタートしたエピソードをまとめたエッセイ『ニジノ絵本屋さんの本』(西日本出版社)が発売中。このコラムは、ニジノ絵本屋のメンバー絵本出版・営業担当のはるなが担当しています。

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